耳のよくないお年寄りに、何を話しても「よく聞こえない」と返されるのに、小さな声でその人の悪口を言うと、「あら、私のこと何か言ったかしら?」と悪口だけしっかり聞こえているというこの状況。
いわゆる「地獄耳」と言ったりしますが、これって、なぜなんでしょう?その理由を調べてみました。

お年寄りの地獄耳

地獄耳の意味

 

地獄耳の意味を辞書で調べると、

1 人の秘密などをいちはやく聞き込んでいること。また、そういう人。

2 一度聞いたことをいつまでも覚えていること。また、そういう人。

出典:goo国語辞書

となっています。

冒頭の話で使用した「地獄耳」は、「1の秘密の話をすぐに聞きこむ人」にあたりますね。

悪口や噂は、当人に聞かれたくない秘密の話ですから、それを聞きつけるお年寄り=地獄耳です。

私の義父も地獄耳!

 

私の義父も耳がよくないのですが、聞こえてないと思っていた話が、全部聞こえていたり、一生懸命呼びかけても聞こえなかったりはしょっちゅうです。

義父は、家族や親族からも人気者で、悪口はあまり聞きませんが、ときどき義母がたわいもない義父の愚痴を言ったり、私が冗談で「私の夫のクセは、お義父さんからの遺伝か~」なんて言うとしっかり聞かれていて、冗談でギロッと睨まれます。

耳のよくないお年寄りが、聞こえてないことを前提で話すのは、超危険な行為です(笑)

お年寄りの地獄耳の医学的根拠

加齢性難聴

高齢者の地獄耳には、なんと医学的根拠がありました。

加齢によって起こる「加齢性難聴」は、高い声より低い声の方が聞こえやすいのだそうです。

加齢性難聴は、老化により耳の中の蝸牛(かぎゅう)から有毛細胞が抜け落ち、「聞こえ」が悪くなるもの。有毛細胞は蝸牛の入り口付近から抜け落ちていきますが、この部分の役割は高い音をキャッチすること。そのため、高齢になると高い音から聞こえづらくなっていくのです。

出典:日刊ゲンダイヘルスケア

つまり、耳のよくないお年寄りに、大きな声で話しているときは、声が高くなっていて、悪口や噂話をしているときは、ヒソヒソと低い声になっているので、悪口や噂話だけが聞こえてしまうというこでした。

「なるほどそうだったのか、お年寄りの地獄耳」ですね。

耳のよくないお年寄りに伝えたい話は、「低めの声で」、

噂話や悪口は、できればしないのが一番ですが、もしするときは「高い声で」しましょう(笑)

 

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